抜歯即時埋入インプラント
通常、抜歯した部位にインプラントを埋入する時期は、骨が治癒するのを待ってからなので、
抜歯後3ヶ月以上経過してからとなります。
しかし、前歯部などは抜歯後に外側の骨が吸収治癒するので、インプラントを埋入しようと思っても骨が少なくなり埋入出来ない、あるいは歯肉部が陥凹した状態に埋入することになってしまいます。
そこで、近年は条件によっては抜歯即時に抜歯窩よりもやや内側にインプラントを埋入し、抜歯窩には骨補填剤を填入し骨の吸収を防ぐ方法も推奨されています。
その場合には、純チタン製のインプラントよりはHAコーティングインプラントが適しているようです。
※ HAコーディングインプラントとは
HAコーディングインプラントに使用されるハイドロキシアパタイト(HA)は、歯や骨など硬組織を構成する成分であり、これは数十ミクロンのアパタイトの薄層がチタンインプラント表面にコーディングされたもので、顎の中で積極的に骨と結合しようとする生体活性材料です。
抜歯即時埋入 症例
初診時左上の犬歯の歯根が破折し要抜歯の状態です。
犬歯を抜歯しインプラントを即時埋入ところです。
即時に仮歯まで装着しました。
抜歯4ヶ月後に、最終補綴物を装着しました。